令和2年、夏―――
大学生として最後の夏休みを迎えた、とある青年。
彼はフィールドワークと帰省を兼ね、山奥にある故郷を訪れていた。
ここは祖谷果(いやはて)村。
かつて自分が生まれ育ったこの村にはとある噂があった。
「四年に一度、夏の始まりに男。終わりに女が1人ずついなくなる」
「もっといっしょにあそぼうよ」
令和2年、夏―――
大学生として最後の夏休みを迎えた、とある青年。
彼はフィールドワークと帰省を兼ね、山奥にある故郷を訪れていた。
ここは祖谷果(いやはて)村。
かつて自分が生まれ育ったこの村にはとある噂があった。
「四年に一度、夏の始まりに男。終わりに女が1人ずついなくなる」
「もっといっしょにあそぼうよ」
本ゲームは主人公『夏苗 朔(かなえ さく)』の目線で進行するホラーADVです。
プレイヤーは時折提示される選択肢を選び、選んだ選択次第でストーリーが変化、分岐していきます
ときに選択次第で残酷な結末を辿ることもあるかもしれません。
あなたは、この村での凄惨な出来事を乗り越える事ができるでしょうか?
プレイヤーは昼・晩の2回、祖谷果村の各ポイントを1か所探索する事ができます。
村の謎を解くためにもこまめな探索は欠かせません。
とある少女から渡された「えにっき」
1日の終わりは必ずその日あった事を書き記しましょう。
もしあまりにもサボっちゃうと・・・?
2000年8月1日(靄のち快晴)
この村はどこか変だ。
村人は皆優しいが、それは旅行者を労うようなものではない。何と形容すれば良いか分からないが敢えて言うのであれば
死期を迎えた人間を弔うもののような異質な冷たさを感じる。村民自体の数が少ないので上っ面では取り繕っていても外部の人間が鬱陶しいのだろうか。
そう言えば今朝方、村の畔にある湖上の鳥居の傍で見たことのない少女に出会った。背格好は小学五、六年生と言った所だろうか。可愛らしい柄があしらわれた着物を着たその娘は
私に一冊の日記帳を寄越した。年季が入っているのか見ただけでも分かるほど草臥れている。彼女はそれを渡しながらこう言った。
今年はお兄さんが食べられちゃうの?、と。
夏苗かなえ
朔さく
本作の主人公。
祖母の葬式と民俗学のフィールドワークを兼ねて幼い頃過ごした祖谷果村に訪れた大学4年生の青年。
12年前に祖谷果で妹が行方不明になっている。周囲の人間はすでに諦めているが妹は生きていると信じ、失踪事件の真相を追っている。
桐山きりやま
瀬奈せな
朔の幼馴染の高校3年生。
幼馴染と言っても朔は中学校から東京で過ごしている為、付き合いはあまり長くない。しかし本人はもう少し朔と仲良くしたいと思っている。
祖谷果村の失踪事件について聞かれる事を何故か嫌う。
七杜ななもり
泉夜子みやこ
祖谷果村で圧倒的権力を持つ「七杜家」の令嬢。
普段は村から遠く離れた街にあるミッション系の学園に通っており、帰省の為に祖谷果村を訪れている。
失踪事件を追う朔にちょっかいを出し、この件には手を出さない方が良いと忠告をしてくる。
時東ときとう
靖継やすつぐ
商店街にある民宿に宿泊している自称、文学作家
作品のヒントにする為に村を訪れたと本人は言っているが、人目を盗んでは村の深部を調査している。
朔を気に入っているようで事あるごとに彼を気にかけている。
桐山きりやま
翔哉しょうや
瀬奈の弟。
臆病な性格でいつも姉の影に隠れて行動している。人目がつく所が苦手で休みの日は村外れの森にいるのが好き。
朔の妹と交流があったが、姉と同じく失踪事件に関しては口を噤んでしまう。
謎の少女????????
村の湖上に浮かぶ鳥居の傍で出会った少女。
朔に古びった日記帳を渡す。
狐の面を着けているが、その面影はどこか朔の妹に似ている。
黒猫くろねこ
朔が近所で出会った黒猫。
非常に懐いているようで朔の後を常について来る。
作中使用の全32曲のほか、ゲーム内で使われる事のなかったボツ楽曲などのボーナストラックを含めて全40曲を収録!
各キャラクターの開発段階からの設定やラフ画、二次稿や完成稿を網羅!さらには各メディア向けに書き下ろされたイラストやゲーム内のイラストを網羅したアートブックも付属!